木村桂方NHK文化センター青山教室

木村桂方NHK文化センター青山教室 No.2

鎌倉彫は趣味として大変奥の深いものです。じっくりと取り組んで、充実した余暇を過ごしませんか。
NHK文化センター青山は交通の便の良いところです。

それぞれが手を動かすことを楽しみながら作品を彫っています。年数がたち、生活を豊かにする使える作品ができてきました。
“体験教室”
18センチの丸いお皿に「椿の文様」を3回で彫ります。詳しくは下記のNHK文化センターにお問合せください。
(No.1) (No.2 2007年7月)

場所・日時: 港区南青山新青山ビル西館6F 地下鉄「青山1丁目」下車1分
月2回 第2・第4月曜日 10:00~12:30
問い合わせ: NHK文化センター TEL: 03-3474-1151
後藤会本部 TEL:0467-23-7822
kimu002_1 創作花器(左前 須磨良始和、 右前 金尾のり和、 中央 冨士原沓和)

球形の一輪挿しの木地が偶然私に当たる。 彫らない方が良いような可愛らしさである。

粘土の試作から始める事を教わり、まず図案で試行錯誤し、その貧しさに唖然とする。 やっと試作が終わり、彫る迄に至る。 泡は数多くある方が良かったかなとも色々思う。 塗り上がったものを眺め、私の技量はこの程度でしかないと思う。

全てが初めての経験であり楽しかったが、壷が呼び出される度に少し淋しく思う。
金尾 のり和 記

kimu002_2創作花器(冨士原沓和)

心を込めて彫り上げた作品は愛おしく、嬉しいものです。

お盆、お茶托、菓子鉢等々、日々の生活の中で使う時何とも言えず心が華やぎます。

これからも“和の心”を大切に楽しく学んでいきたいと思います。

kimu002_3茶箱(神山杏方)

鎌倉彫を手がける一方で、裏千家のお茶もしている私は、かねてから自分で作った茶箱でお手前をしてみたいと思っていました。そんな時、季節を選ばないで使うことの出来る、四君子(竹・梅・蘭・菊)を組み合わせた図柄で茶箱を作ることが出来ました。

来年迎える傘寿の記念に、親しい友人とこの茶箱で茶事の一時を持ちたいと思っています。

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA掛け時計(吉村征和)

鎌倉芸術館での作品展を拝見して、次回彫るのは「時計」と決めました。
30x30x3㎝の木地に「サンギライ」をデザインすると共に軽量化も考慮しました。また、漆の色は作品展に出品されていた方のを参考にしてお願いしました。

彫り終わるまでに時間がかかりましたが、1年後ムーブメント他を取り付けることが出来、完成し、リビングに収まっております。

我ながら素晴らしい出来栄えと悦に入ってます。来客の方々もすぐ気がついて下さり、“うわぁ・・・これも鎌倉彫ですか?”と驚いていただき、嬉しさを隠し切れずにいます。

kimu002_5菓子皿 「桃山牡丹」(松廣晶子)

この教材をいただいた時、今迄私が彫った作品より一段と難しそうに思えて戸惑いを感じました。

彫り始めてみますと、牡丹の花の表情を表す細い線は刀が思うように動かず苦労いたしました。又、反対に茎から葉にかけての力強い彫りの部分は、一刀一刀が自然に進み、楽しく彫ることができました。