佐々木杏和教室

佐々木杏和教室 No.1

美しいもの、使えるもの、日本の伝統工芸品鎌倉彫を自分で作ることが出来ます。本当かしらと恐る恐る彫りを始めるうちに、いつの間にか鎌倉彫のとりこになってしまいます。
素晴らしい古典での彫り技法を修得しますと、次は創作。
あなただけの作品は、大切な宝物になるでしょう。

土曜日のクラスはお仕事をしながらの方も多く、転勤から戻ると“お帰りなさい”の声で迎える楽しいお教室です。(No.1 2005年1月)

「佐々木杏和教室展」
さくらの花に囲まれた明るい会場で、“佐々木杏和教室展”を開催しました。そのときの様子をご紹介します。
横浜市栄区民文化センター リリス ギャラリーA
2008年3月26日~30日(No.2 2008年8月)

場所・日時: 鎌倉彫会館 月2回 第2・第4土曜日 9:30~12:30
問い合わせ: 後藤会本部 TEL:0467-23-7822
sasa001_1 平棗  “椿”(三井伶円)

坂田山への犬の散歩道に椿のトンネルがあります。季節には木の上も下も椿の花々。
朝露を含んでいるのが何ともかわいらしく、大振りの平棗にその姿を写しました。

箱から出して使うとき、朝夕犬と散歩した懐かしい思い出の品となりました。

(ふくよかな棗に椿図が良く合い、美しい茶器になりました。 佐々木 記)

sasa001_2

桃型角皿  “みのり”(中野珠水)

私が初めて創作展に出品した作品です。
器の形と模様のバランスを考慮し、線で表した4つハート型を組み合わせてみました。
四隅には植物が実り、色づき、熟し、弾けるさまを図案化して彫りました。

幸せも沢山実りますように、と祈りをこめて「みのり」と名付けました。
(初めての創作は特に心に残ります。 佐々木 記)

sasa001_3鉢 “キャベツ”(富安和休)

創作課題「野菜」で一度丸ごと作ってみたいと、出来上がったのがこの鉢です。

何枚かの写生と、彫りのイメージをまとめるために、キャベツを三度買った記憶があります。木地はキャベツのボリュームが出るように、厚みのある深鉢の高台を切り取って使いました。

料理好きの妻も気に入って、来客の折りに大いに利用しています。

(後藤会写生教室での勉強が実りました。 佐々木 記)

sasa001_4掛け鏡 “夕凪”(佐藤法水)

作りたいと思う掛け鏡のイメージが頭の中にありました。
モチーフを“インドハマユウ”に決め、沢山のデッサンをして図案を描き、彫り始めましたが、浅くて立体的になりません。
迷いながらひたすら彫りました。

振り返ると、幸せな楽しい時間でした。
ご指導してくださった先生方ありがとうございました。

(現代鎌倉彫コンペティション出品の力作 佐々木 記)

 

sasa001_5小筥 “想出”(渡辺和椙)

里山の上の我が家で14年間家族を守ってくれた純白の紀州犬、いつか彫りたいとスケッチを暖めておりました。

桂の角材で小筥にと粘土で造型し、5匹の子犬のうちの1匹がのんびり母犬の背で寝ている姿を彫りました。

彼女はいなくなっても玄関で印鑑の必要な時、小筥に手をふれ想い出が蘇ります。

(愛情溢れる印鑑入れ小筥になりました。 佐々木 記)