『各教室の活動』に橘咊久教室を追加いたしました。

橘咊久教室

鎌倉彫基礎科を卒業して2年半、紅一点の教室で先生も男性です。お仕事などで忙しい皆さんですが、鎌倉彫にもかなり時間を割いて、木地の形、図案、彫り方、漆の色にこだわり、作品を創ることに喜びを感じています。皆さんのお気に入り作品、そして鎌倉彫を続けて良かったことをコメントしました。

場所・日時 鎌倉彫会館 月2回 第2・4日曜日 9:30~12:30
問い合わせ 鎌倉彫後藤会 Tel:0467-23-7822

長方盆 「馬九行く(うまくゆく)」(麻生一麻生水一
伝統的な彫りを学んだ基礎科の12作品は草花でした。午年に因み、馬を彫りたい思いが募り、馬の実物や彫刻を見に行き試し彫りを繰り返し、やっと出来た作品です。

鎌倉彫に出会い、不思議な魅力にのめり込みました。浅い彫りで、しかも単色の漆の色でありながら深みがあります。自分の彫りたいものを彫ることができる素晴らしさは何物にも代えがたいと感じています。

 

 

糸井丹々円トレイ 「太陽に向かって」(糸井丹々円)
鎌倉彫会館の基礎科を卒業後、初めて創作展に出展した作品です。自分でデザインを考え塗りの色を考える楽しみがあり、ほぼ満足できる作品になりました。

彫っている時は無心になり、仕事のストレス解消になるみたいです。一枚の木地に息を吹きこみ、一つの作品となるところに最高の喜びを感じます。

 

 

今場浩円六角箱 「りす葡萄」(今場浩円)
四角形小箱用の教授会資料図案を微調整して六角形小箱に彫りました。リスと葡萄の図です。動物や木の実が好きなので、楽しく彫ることができた大好きな作品です。

様々な鎌倉彫の技術を習いながら、自分が作りたいものをイメージに沿って彫り、日常生活で使っていくことが、大きな楽しみとなっています。世界に一つしかない物を木と漆で創作する機会を得たことが鎌倉彫を始めた収穫です。

 

 

中村和行長方盆 「ザクロ」(中村和行
ザクロ・アジサイが大好きで、今回のザクロは色々な彫り方ができ、今までの作品で最高の出来ばえと自画自賛。木地を見た時から制作途中の作品を止めて彫った作品です。

お世話になった方々にプレゼントしていますが本当に私の作品かと疑問の声があがります。愛用されているようで大変うれしく思います。これからも古典的な図案を学び自分らしい個性を表すことができるよう末長い趣味を続けるためにも体力をキープすることを肝に銘じている次第です。

 

宮澤恵円切立盆 「アジサイ」(宮澤恵円)
薬研彫で簡単なようですが、向きを変えるとどこを彫っていたのか解らなくなり完成まで時間がかかりました。出来上がりを見ると映える作品で塗りあがりが楽しみです。

お蕎麦屋さんのそば皿が鎌倉彫で、その皿が忘れられず時間ができた時に挑戦してみたいと思っていました。リタイア後、鎌倉彫がこんなに身近で容易にできるとは思っていませんでした。先生のご指導で鎌倉彫という一見近寄り難い壁を取り除いてくださったことが良かったと思います。