鎌倉彫後藤会の歩み


p11『初めての出版』
昭和48年(1973年)7月、後藤俊太郎は主婦と生活社から『鎌倉彫』を出版しました。
当時はまだ鎌倉彫関係の本といえば、鎌倉国宝館などの展覧会図録のようなものばかりでしたので、古典から現代に及ぶ歴史や手法を、写真を使って解説したこの本は人々から非常に喜ばれ、鎌倉彫のバイブルと言われています。

その後たびたび版を重ね1993年には51版を出し、2005年には更に改訂新版が出ています。
1980年に講談社から出た『現代鎌倉彫聚成』は現代の鎌倉彫作品を集めた作品集です。後藤会の方の作品も多く載っています。
1981年には日貿出版社から後藤俊太郎監修、指導三橋昌山ほかで『これからの鎌倉彫教室』を出しました。こちらも改訂をして1993年まで版を重ねました。
(聚成もこれからも現在は絶版になっています)




p12『後藤家四代展』
1988年に鎌倉彫後藤会33周年展を行ってから10年、1997年5月後藤圭子が博古堂の継承者、後藤尚子が鎌倉彫後藤会の副会長として、後藤会総会で発表されました。

同年9月、鎌倉芸術館で『鎌倉彫後藤家四代展』と『鎌倉彫後藤会展』を開くと同時に『鎌倉彫後藤家四代―後藤俊太郎・圭子編』をかまくら春秋社から刊行しました。
後藤家四代とは26代齋宮、27代運久、28代俊太郎、29代圭子であり、明治の鎌倉彫再興から今日に至る代々の業績を振り返る大きなけじめでもありました。




p13『鎌倉彫海外展と後藤会』
1979年の鎌倉彫教授会パリ展を最初として、1984年のベルリン展、1986年のローマ展、1989年のニューヨーク展、1993年のロサンゼルス展と続き、2001年のロンドン展が一番最近の海外展となっています。

後藤会ではその都度、参加各会の中で常に最も多くのしかもなるべく新しいデザインの作品を出品して、近代鎌倉彫の魅力を大いにアピールしています。




p14『鎌倉彫後藤会50周年記念展』
1997年の四代展から、はや10年が経ち2006年1月に創立50年を数えました。
同年12月1日から5日まで、鎌倉芸術館の1階ギャラリー1,2,3を通して記念展を開催。
会長以下新作290点、オブジェ90点、教室合同作品13組が一堂に並びました。全作品掲載のカラー図録も作りました。また新装成った鎌倉彫会館で12月26日まで後藤会の半世紀を振り返る『50年史展』も同時開催いたしました。




p15『後藤尚子会長に就任』
鎌倉彫後藤会50周年記念事業の最後となる京都展の終了を見届け、生涯を鎌倉彫にささげた後藤俊太郎は2006年5月他界しました。
その後を継ぎ後藤尚子が鎌倉彫後藤会会長に就任、そして翌年には鎌倉彫教授会の会長としての活動も始まりました。




p16『横浜赤レンガ倉庫での「鎌倉彫後藤会 春秋展」開催』
2011年横浜赤レンガ倉庫において鎌倉彫後藤会「春秋展」を開催しました。
春の部(4月)・秋の部(11月)の2部で構成され、季節の花・時・光・食・くつろぎ・書斎などのテーマを設け、教室単位での展示で空間を演出しました。
後藤会として初めての形式に加え、伝位の制限なく希望者は出品できるという今までにない大展覧会になりました。
参加教室 73、参加会員 約1000人、出品点数約1200点

春の部、秋の部それぞれ約5000人の方々にご来場いただきました。




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『「鎌倉彫 ティータイムを楽しむ展」開催』

2016年10月横浜会場、11月鎌倉会場の2会場にて開催しました。
横浜開催は横浜市指定有形文化財でもある三渓園白雲邸で、10月13日(木)から16日(日)まで、明るい光のテーブルでティータイムを楽しむ部屋、秋草、お月見、波、風などをテーマに秋のお茶を楽しむ部屋などをイメージして作品を展示しました。鎌倉開催は北鎌倉ツドイ(佛日庵別院瑞光殿)にて11月24日(木)から27日(日)まで、すがすがしい夏の午後のひと時、午後のティーと食事の明るいテーブル、シルクロードを通り伝わる文様また幾何学文様などを中心とした涼しげな空間など、それぞれのテーマごとに作品を展示しました。

両会場での展示は、会長作品、会員作品合わせて全512点にも上り、全作品を掲載した図録、会場風景を収めた別冊も作成しました。